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作法
新緑の季節
秦野盆地は どこもかしこも
あざやかな緑でモコモコだ。

桜の花に気を取られていると
景色は いつのまにか
一変する。
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今春も 福島・高柴のデコ屋敷で
橋本廣司さんのひょっとこ踊りと
共演させていただいた。

強風ときどき雨の天候のため
今回は屋敷の中での宴
天井に巣をかける
デコツバメも もどっていた。

足しげく通うデコ屋敷
代々伝わる三春張り子の人形は
どれも とても 魅力的。
『素晴らしい』などという言葉が
よそよそしく感じてしまうほど
親しい魅力である。

木型に和紙を貼り
乾かし
型から抜いて
張合わせ
膠と胡粉を塗り
絵付けをする。

江戸時代から続く
人形作りは
行程ごとに
家族が分業する。

寡黙に続く
それぞれの作業。
寡黙から生まれる
人形のいのち。
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寡黙から生まれた
面をつけたとたん
デコ屋敷の神様たちは
陽気な姿で
降りてくる。

屋敷に 代々伝わる
教わらずに
覚える
自由な おどり。

こころの
臓腑まで
開けっぴろげに
おどる。

人形の表情は
ひょっとこ踊り そのもの。
ひょっとこ踊りは
デコ張り子そのもの。

高柴という土地に根付いた
数百年も続く 暮らしの中の
作法である。

・・・・

暮らしの循環を担う
ひとの営みは
自然と作法を紡ぎだす。

自然に
自己を離れ
欲と切り離され
偽らざるいのちの姿が
その営みに現れる。

作法とは
「トントントン」と
紙の角を揃えるための
ものなのだと思う。

・・・・

明々後日から九州。
美しき作法が実践されている
小鹿田にも行けたら…
と 思っている。







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by mixturamusic | 2016-05-02 08:35



  木下 尊惇 
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