ルーブル美術館の翌日、今度はオルセー美術館を訪れた。
いくら絵が好きな私でも…いや好きだからこそ、 美術館のハシゴなどしたことがない。 それも前日のルーブルで、かなり消耗しているのだが… せっかくのパリ滞在、Rogerも付き合ってくれるというので、 改めて案内をお願いした。 開館は1986年12月だそうだ。 雨が降りそうな寒空の下、20分ほど並んで入場した。 自然光を取り入れた地上階には、彫刻作品がずらりと並ぶ。 やはり圧倒される質と量である。 作品を見るというよりも、作品の間を散策するという感覚。 中学生か、高校生か、学校の授業であろう、大勢で作品の模写に来ていた。 思い思いの作品の前で、スケッチブックに鉛筆を走らせる。 彫刻の前でスケッチする女性の線の動きに驚いて姿を見ると… やっぱりもっと年上…画学生だろうか? ルーブルほどではないが、ここオルセーにも小部屋がたくさんあって、 それぞれの部屋に素晴らしい作品が並べられている。 『作品に酔ってしまいそう…』 というのが正直なところである。 地上階の作品(地上階にも印象派の作品はあるが)の鑑賞に疲弊して上層階に行くと、 そこに陳列されている作品のちからに、本当にダウンさせられる。 窓から見えるセーヌ川やモンマルトルの丘が清涼剤にはなるが… ちなみにここの美術館も順路なるものはなく、 いつでも好きな絵の前に戻れるのがうれしい。 おそらく低学年の子どもたち、やっぱり学校の授業であろう。 フランスでは学生証を提示すれば、全てのミュージアムが無料になる。 雨の日の休日など「雨だから美術館にでも行こうか?」などよくある話…と聞く。 『本物を見る』『間近で見る』『身近に感じる』 羨ましい限り…とても恵まれた環境である。 美しい壁画のような作品。 まるで天国…Paraisoにいるような感覚。 心身ともに疲弊しているのに立ち去りたくない気持ち。 実に贅沢な午後を過ごさせてもらった。 少しですが彫刻もあります。 どうぞお楽しみください。
by mixturamusic
| 2019-12-08 22:55
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