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カテゴリ:フォルクローレ( 2 )
太陽を見よ。雨音を聞け。

二度寝の夢現の中、声なき声を聞いた。
「太陽を見よ。」

布団から出て障子を開けると、外は雨。
山は雲の塊を纏っている。

降り頻る雨の線が呟いた。
「雨音を聞け。」

太陽を見よ。雨音を聞け。_c0357413_14521117.jpg

コロナ、コロナの毎日は、
視界を狭め、目線を縮める。
聴覚は言葉にだけ研ぎ澄まされ、
疑心暗鬼が膨らみ続ける。

太陽を見よ。雨音を聞け。_c0357413_14345209.jpg

キャンプの後に我が家に寄ってくれたリョウちゃんが
四つ葉のクローバーを二つ
プレゼントしてくれた。

お昼に食べたラーメン屋さんの駐車場で見つけたのだそう。

クローバーの葉っぱは、夜になると眠りにつく。
LEDの灯がついていても、首を垂れて眠りにつく。

朝、ネコに起こされ居間に下りると、
首をもたげて「おはよう」と
緑の葉っぱが微笑んでくれる。

太陽を見よ。雨音を聞け。_c0357413_14345403.jpg

人間は、
大きな大きな宇宙の中で、
クルクル回る銀河系の
そのまた中でクルクル回る
太陽系の中の
そのまた中でクルクル回る地球の上で、
クルクル回る時とともに生まれ、
クルクルクルクル大きく回る
宇宙の巡りに生かされてきた。

太陽を見よ。雨音を聞け。_c0357413_14345049.jpg

時として
厳しく照りつける太陽は
生きとしいけるものたちを育み、
時として
激しく地上に注ぐ雨粒は
生きとしいけるものたちを潤す。

暑さの中に吹き抜ける風の
なんと心地よいことか!

太陽を見よ。雨音を聞け。_c0357413_14344881.jpg

「太陽を見よ。」
「月を、星を見よ。」
「雨音を聞け。」
「風音を聞け。」

ツバメが飛んでいる。
今年の巣作りのための泥を求めて
田んぼの上を
空き地の上を。







by mixturamusic | 2020-04-02 15:23 | フォルクローレ
宇宙の中での、音楽家としての立ち位置

画家・中川一政(1893~1991)に
「草となって草を描く時、
 草が見えた時、
 画家は自然と融合する。」
という言葉がある。

これが音楽家であれば、
「風となって風を奏でる時、
 風が聞こえた時、
 音楽家は自然と融合する。」
とでもなろう。
『風』は『波』でも『鳥のうた』でも何でも良い。

宇宙の中での、音楽家としての立ち位置_c0357413_21560669.jpeg


壁と対峙する。
古い土壁と対峙する。
壁はただどっしりと、何も語らず…

私の生命と壁の存在が重なったとき
壁と私は一枚になる。
壁の発する
静かな音が聞こえてくる。

宇宙の中での、音楽家としての立ち位置_c0357413_21372634.jpeg


レンヌの街並み。
古い建物が軒を連ねる。

傾斜のきつい三角屋根から、
空に向けて煙突が口を開ける。

どんな家かは知らない。
誰の家かも知らない。

ただ
その煙突の口から吐き出されるであろう
煙の香りに想像が至ったとき、

その家にいるかもしれない
小さな女の子の口ずさむうたが聞こえてくる。

宇宙の中での、音楽家としての立ち位置_c0357413_21373292.jpeg


人間は自然(じねん)の一部である。
森羅万象の一部である。

地球が自転をするように、
地球が公転をするように、
銀河が、宇宙が、回り、巡るように、
私たちの生命も回り、そして巡る。
…万物は、有形、無形を問わず、
宇宙の回転と共に回り続ける。

宇宙の中での、音楽家としての立ち位置_c0357413_21373855.jpeg


宇宙の巡りと一体化したときに、
自ら奏でる音たちも、
宇宙の奏でる音となる。
この世の法則の中で、
しかしこの世の法則を貫いて、
天地に響く音となる。


これが
宇宙の中での、音楽家としての、
私の立ち位置である。

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by mixturamusic | 2020-02-12 22:37 | フォルクローレ



  木下 尊惇 
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