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カテゴリ:音楽( 1 )
はしまや『子歳』コンサートで

夢空間『はしまや』がオープンして間もない頃、
米蔵の建物に惚れ込んで、24年シリーズ・コンサートを企画した。
13年かけて季節を一巡りしたあとは、
7年前の未歳を先頭に、今は干支シリーズを続けている。
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干支に因んだコンサートなら…と、毎年正月明けの土曜日に、という事で、
今年は1月4日…私の誕生日と重なった。

正面に父の絵を掛け、
妻が会場を飾り付け、
高柴デコ屋敷・橋本廣司さんの三春張子の干支と、
丹沢山中・札掛に暮らす広石幾さんの干支クッキーで、
今年もみなさんをお迎えした。
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コンサートを始めた当初から会場に生ける花は、
倉敷の『すみれ』花屋さんにお世話になっている。

『すみれ』花屋の高橋洋子さんは、
フラワーアレンジメントで世界的に知られたお一人である。
彼女は毎年夜のコンサートに参加され、
いつも静かに、伏し目がちに、
音楽を通じて、空間と対話されるように聞いて下さる。
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昨年フラワーアレンジメントの世界大会で、
オーストラリア出身のお弟子さんバート・ハサン氏が優勝されたのだそうだ。
夢空間のオーナーの楠戸恵子さんに促されて、
演奏前に、会場のみなさんに話して下さった。

「バートくんはうちに来た時から、私の手伝いをしてくれて…」
「私は気が変わりやすくて、
 その時にいいと思っても、翌日には変わっていたり…」
「それでもバートくんは嫌な顔一つせず、
 私が『いいよ』って言うまで直してくれて…」
「昨年の大会には行けませんでしたが、
 大会の映像でバートくんの姿を久しぶりに見て…」
「彼の手がとてもゴツゴツしていて…」
「うちにいた時よりもうんとゴツゴツしていて…」
「オーストラリアに帰ってからも、本当にいい仕事をして来たんだなって…」
「私は本当に感激しました。」
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コンサートの曲間に…

私はボリビアに向かう飛行機の中で隣り合った
アメリカ人の老夫婦の話をした。
手がゴツゴツとした、背筋が伸びたご夫婦の話を…

生けた花が
自分で姿を整える話をした。
そしてそれは、人の目にも美しく映るということを…
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終演後、
高橋洋子さんが側にいらっしゃって、そっと話して下さった。
「私もこの年齢になり、自分の教室のひとつを辞めようと思っていたんです。」
「でも、今日のコンサートを聞かせていただいて…」
「私にも、まだまだ若い人たちに伝えなくてはならないことがあるなって…」
「そう思えたので…」
「まだ頑張ることに決めました。」

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私にとっても
忘れられない誕生日のコンサートとなった。



by mixturamusic | 2020-01-28 23:07 | 音楽



  木下 尊惇 
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