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1 手紡ぎ手織りの布は とても美しい。
染めが入っているものも 文様が織り込んであるものも それぞれに美しいが 平織り生地の 誠実さは また 格別である。 綿糸で織り上げた生成りの布は お湯で煮て 乾かして 仕上げる。 織りたてに比べて 何とも風合いが良くなる。 人の手によって 紡がれ 織られた布は 煮られ 風に当てられることで 人の手から離れるのだ。 人の作為から離れるのだ。 作為から離れることで 美しさを増すのだ。 人の手から離れることで 本来の美しさを 自らが整えると云ってもよい。 ![]() 陶器も 磁器も 窯の中で美しさを整える。 吹かれたガラスは 冷めることで美しさを整える。 無造作に 花器に挿された花たちは 自ら美しさを整える。 ![]() 思うように行かないことの方が より美しいものに近いことを 日々の暮らしに見つけることは とても 大切なことだと思う。 ▲
by mixturamusic
| 2016-09-22 00:10
美(び)は特別なものではない。
誰しもが 美の担手になれる。 人間の本質に沿った行為には つねに美が伴うものだ。 言い方を変えれば 美に寄り添う行為が 人間の本質的な営みである。 森羅万象の織りなす景色に 美を伴わないものが ひとつでもあろうか? 人々の暮らしの中の 本質的な営みから生じる事物は かならず美を伴っている。 暮らしの中の本質的な営みは 森羅万象の一部である。 ![]() 宇宙の営みに 好き嫌いは存在しない。 何かの作用によって 循環しているのみである。 その何かを 天と言い 神と言い その作用を 自然(じねん)と言った。 ![]() 自然(じねん)によって生じた人間の生命を 自然(じねん)に従って営めば それはそのまま 森羅万象の姿である。 それはそのまま 宇宙の営みと同じである。 宇宙の営みが 好嫌を区別しないように 美も その担手を選ばない。 ![]() 自然(じねん)を離れた 人間の 損得勘定で設定された 偽りの 価値観に惑わされぬよう、 森羅万象から溢れる 無辺の美に交わる暮らしを実践すれば、 誰でも美の担手になれるのだ。 ▲
by mixturamusic
| 2016-09-17 16:05
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