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SUNDAY SPICE CURRY
蒲郡の実家に帰る度に、
楽しみに立ち寄るカレー屋さんがある。
いつも美味しいカレーを作ってくれる島田くんに、
先日、こんな手紙を書いて送った。

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 先日も、美味しいカレーを堪能しました。蒲郡に行く日程を考える時、『サンデー・スパイスが休みでない』というのも、ひとつの条件です。

 美味しいカレーをいただきながら、考えた事がありました。

 一般的にレストランでは(食堂でも、ラーメン屋でも、うどん屋でもいいのですが)、シェフが腕に縒りをかけた料理が出されます。そのレシピは、研究され、工夫され、その時点では、ある意味完成されたひと品です。シェフは自信を持って、そのプレートを提供し、お客もそれを望んで行くわけです。『美味しさ』という事を真中において考えると、シェフとお客の間には、主従関係(立場の高低差)が生じます。料理を提供する側から味わう側へと、美味しさは流れるのです。
 その高低差をフラットにするのが代金です。味わった料理の美味しさが、その代金と釣り合いが取れているかどうかで、客はまたその店へ行くかどうかを判断します。料理人は、再び訪れたお客に、その記憶の中にある美味しさを再現し、それを味わったお客は「うん、うん、この味、この味」と満足して帰ります。それは『完成された料理(レシピ)』と『記憶の中にある味覚に期待する気持ち』の関係で、信頼関係は深まっても、そこからの発展性はありません。

SUNDAY SPICE CURRY_c0357413_16391953.jpg

 サンデー・スパイスのカレーは、いつ食べても、同じ味がしません。それでいて、いつもとびきり美味しいのです。「前回より今回の方が」とかいう、比べられるようなものではなく、いつのカレーも『唯一無二』の美味しさなのです。
 カレーの仕上げに、いつも香辛料をパラパラと振りかけますよね。あの動作を見ていると、「美味しくなれ」と、おまじないをかけてくれているように感じます。そしていつも必ず美味しいのです。口の中だけでなく、自分の体だけでなく、周りの空気もみんな美味しいのです。あのおまじないの様子を見ていると、お皿の中には、いつもおまじないの入りこむ隙間があって、それを美味しく食べる事で、今日の美味しいカレーが完成するように感じます。それは、作り手から食べ手への一方通行ではなく、食べ手が美味しく食べる事で、美味しさが作り手に返される。両者の間を、美味しさがくるくる回っているような状態を感じるのです。本来の美味しさとは、そういうものではないのかな、と思います。
 これは、食べ物に限った事ではありません。美しさは、元来、人が必ず持っているはずの美しさによって形作られ、それを感じられるのは、やはり受け手が持っているはずの美しさによります。美しさと、美しさとが呼応する、その間にあるのが、味覚かも、音楽かも、絵画かも、詩かもわかりません。美しさは、地球や宇宙の回転と同じに、クルクル回ります。

 そんな事を、私は「ひよこ豆のキーマカレー」をいただきながら、考えていました。
 サンデー・スパイスの美味しいカレーのおかげで、またひとつ、自分の扉が開いたように感じます。

 美味しいカレーを、いつもありがとうございます。

SUNDAY SPICE CURRY_c0357413_16393712.jpg

SUNDAY SPICE CURRY  蒲郡市新井町14-33








by mixturamusic | 2017-03-31 22:22
こういう国に住んでいる
2017年2月19日東京新聞の朝刊第一面に、
〜『平和に生きる権利』日本、採決反対 
戦争を「人権侵害」と反対する根拠 国連総会で宣言〜
を見つけて仰天した。

外務省の担当者は、
「理念は賛成だが各国で意見が一致しておらず、議論が熟していない。」
と述べたそうだ。

世界中の人たちが当たり前に有する『平和に生きる権利』を認めることに、
どんな議論の、どれほどの成熟が必要なのだろうか?

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同じく3月28日、今度は
〜核兵器禁止条約、不参加を表明 日本、保有国との分断懸念〜
とあった。

日本の軍縮大使の言葉は、
「核保有国が参加しない形で条約を作ることは、
国際社会の分断を一層強め、核兵器のない世界を遠ざける。」
である。

唯一の被爆国である日本の軍縮担当者が、
どうしてこんなにクールな発言ができるのか?

空席となった国連本部の日本代表席には、
白い折り鶴が座る。
もの言わぬ折り鶴の気持ちが、
国の重責を担う人たちには分からないらしい。

-----

「私たちはこういう国に住んでいる。」

言いたいことは山ほどあるが、
まずはこれを知ることが、
日々の暮らしの上でとても大切だ。

こういう国に住んでいる_c0357413_16383921.jpg










by mixturamusic | 2017-03-30 17:15



  木下 尊惇 
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